天文館 吾愛人(わかな) 本店
Q.お店のコンセプトを教えてください。
高級風に見えてどちらかと言えば敷居の低い店。格調高いようですが、協調性が強い。吾愛人(わかな)。唯一無二の店です。
Q.お店の楽しみ方は?
創業より70余年。代々受け継がれる味噌おでんと、地産地消の黒豚、和牛、地魚などの鹿児島の郷土料理。そしてカジュアルな雰囲気。家族連れで子供の時に食べた思い出が、大人になって訪れて、ふっと蘇るような、そんな場所として皆様に愛されています。
Q.お店のこだわりは?
料理は冷凍物を一切使いません。接客に関しては、硬くなりすぎず、アットホームです。
Q.お店の一押しメニューは?
人によって分かれるところですが、一つは名物の味噌おでん。昭和21年に創業した際、京都の芸者さんが鹿児島に持ってきた味噌おでんを由来として、吾愛人独自の味となり、継ぎ足しのタレで今日まで受け継がれています。冷凍保存をしていない、出汁で食べる黒豚のしゃぶ鍋も名物の一つです。
Q.深海魚メニューにはどういったものがありますか?
ずっとやっているのが、ヒメアマエビの唐揚げ、ノドグロ、キンメダイの造り、メヒカリ(アオメエソ)の唐揚げ。こちらが基本のメニューです。旬のタカエビ(ヒゲナガエビ)も季節でお出ししています。
Q.深海魚の美味しさとは?
僕が必ず食べるのは、タカエビの刺身、メヒカリの唐揚げ、ヒメアマエビの唐揚げ。タカエビの刺身はボタンエビにも似ていますが、身がふっくらとして甘みが強く、ヒメアマエビより大きくて塩気があり、食べ応えがある。普通サイズのエビよりは小さい、ちょうどいい大きさ。アルコールがビールから焼酎に移ると、メヒカリ、ヒメアマエビの唐揚げをいただきます。メヒカリは小骨が印象的ですが、それが逆にクセになる。ふっくらとした身とよく合います。
Q.深海魚の食材としての魅力は?
駿河湾などの深海もありますが、内湾の水深が200m以上というのは、全国でも錦江湾だけ。鯛などの定番の美味しい魚もありますが、「こういう魚がいるんだ、獲れるんだ」と、そういう発見や気付きがあるのは、うんまか深海魚の魅力の一つだと思います。美味しい魚は、鯛やカンパチばかりではないんだ、という発見ですね。。
Q.深海魚を食べたお客さんの反応は?
キンメダイなどはうんまか深海魚の認識がおありのようですが、メヒカリなどはまだまだ周知されていません。見た目は妖怪みたいでグロテスク。でも、食べると美味しく、味と見た目のギャップがとても大きい。お子様も普通に食べています。
Q.七窪について
県外や地元のお客さんから「七窪入れてるんだ」という反応もいただくような、認知度の高い焼酎です。4号瓶と小ぶりなので、少人数で1本頼まれ、盃が進み、結果として2本目をご注文されるということも多いです。1口目にインパクトのある、進む焼酎ですね。
天文館 吾愛人(わかな) 本店
ワカナ