榮樂寿司
Q.お店のコンセプトを教えてください。
江戸前ならぬ、大隅前寿司。大隅、鹿児島の魚にこだわっています。
Q.お店の楽しみ方は?
その日に獲れた鹿児島県産中心の季節の魚介を仕入れています。うんまか深海魚や、鹿屋の市場に揃う珍しい魚も、その日によりますが、積極的にお出しています。
Q.お店のこだわりは?
基本は美味しいが一番。その中でもうんまか深海魚など、回転寿司にはないような珍しい魚をお出しし、感動じゃないけれど、お客様に楽しんでいただきたいと思っています。
Q.お店の一押しメニューは?
ナミクダヒゲエビと鹿屋カンパチ。鹿屋カンパチは、鹿屋特産のバラのエキスを餌に配合した、自慢の一品。鹿屋のご当地キャラ「かのやカンパチロウ」という半魚人が全国にPRしています。鹿屋の人は、子供から大人まで「カンパチダンス」という踊りが踊れますよ。
Q.深海魚メニューにはどういったものがありますか?
エビではヒゲナガエビ、ヒメアマエビの軍艦、かき揚げなど。ナミクダヒゲエビについては、昔から、垂水のトントコ漁でごく普通に獲れていて、15、6年前までは「アカエビ」や「ダッマエビ」という地元の通称で料理に使われていました。それを、きちんと「ナミクダヒゲエビ」という正式名称で寿司提供するようになったのは、日本ではうちが初めてと、大富教授におっしゃっていただいています。魚では、カゴシマニギス、アイアナゴ、ボウズコンニャクの握りなどがあります。
Q.深海魚の美味しさとは?
見た目とのギャップ、でしょうか。寿司の握り体験などを行っている「まちゼミ」の講座においても、子供たちに魚の実物と握った寿司を比較してもらうと、そのギャップにとても驚いています。アイアナゴやキュウシュウヒゲなど、一見グロテスクな見た目でも「おいしく食べられる」と知ってもらいたいです。
Q.深海魚の食材としての魅力は?
これまでうんまか深海魚は、漁師が「獲れてもお金にならない」という理由で海上投棄されてきました。しかし、実際には、脂の乗ったもの、骨が小さくて柔らかいものなど、うんまか深海魚は食材として、とても面白い。高級魚として知られるノドグロの味にも引けをとらないボウズコンニャクなどは、今や料理店ではその人気を高めつつあります。うんまか深海魚の価値が上がれば、漁師の海上投棄の魚も減り、市場に少しでも魚を売ることができる。そして、水産業全体の好循環にも繋がっていきます。
Q.深海魚を食べたお客さんの反応は?
まだまだ、うんまか深海魚を知らない方は実際は多い。目の前の寿司を、「これ全部深海魚ですよ」と説明すれば、お客様は深海魚に対する先入観を払われ、とても驚きます。スーパーに並ぶうんまか深海魚などは、店員さんさえ、その正式名称を知らないというのが一般の認識です。しかしそれでも、最近では鹿屋への“深海魚を食べる観光フェリーツアー”が開催されるなど、うんまか深海魚の周知は徐々に広がりを見せているのを実感します。それも、「かごしまうんまか深海魚」普及活動の成果でしょう。
Q.七窪について
すっきりとした口当たりの七窪です。魚や寿司との相性を楽しめると思います。
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エイラクスシ